稲沢市の相続と遺贈の基礎知識!みなされた財産や非課税財産と生前贈与相続時精算課税財産評価と相続人の課税価格の計算の画像

稲沢市の相続と遺贈の基礎知識!みなされた財産や非課税財産と生前贈与相続時精算課税財産評価と相続人の課税価格の計算

相続

安達 治彦

筆者 安達 治彦

不動産キャリア30年

きめ細かく丁寧な対応を心掛けています。戸建て住宅のご購入のお客様には住んでから安心して頂ける様にアフターサポートを心掛けています。

相続は、ある日突然やってくることが多く、落ち着いて考えようとしても、何から手を付ければよいのか迷ってしまいがちです。
とくに稲沢市で相続した財産について相続税を納める必要があるのか、相続と遺贈の違い、みなされた財産や非課税財産の線引き、生前贈与や相続時精算課税の扱いなどは、少し内容が複雑です。
しかし、ポイントを整理しながら財産評価と相続人ごとの課税価格の計算の流れを押さえておけば、ご自身のケースで検討すべき点が自然と見えてきます。
この記事では、稲沢市で相続税申告を検討している方に向けて、相続税の対象となる財産の考え方から、生前贈与の影響、各相続人の課税価格の求め方まで、順を追ってやさしく解説していきます。


相続・遺贈と「みなされた財産」の基本整理

まず、相続とは被相続人の死亡により、その人の財産や債務を法律で定められた相続人が包括的に承継することをいいます。
一方、遺贈とは遺言によって特定の人に財産を無償で与えることであり、相続人以外の人も受け取ることができます。
稲沢市で相続税の申告が必要な場合は、被相続人の死亡を知った日の翌日から原則として10か月以内に、相続人が税務署へ申告と納税を行う必要があります。
そのためには、遺言書や戸籍関係書類の確認、相続人の確定、財産と債務の洗い出しなどを順序立てて進めることが大切です。

次に、相続税の対象となる財産の範囲を整理しておくことが重要です。
現金や預貯金、不動産、有価証券、貴金属などの「本来の相続財産」のほか、被相続人の死亡に伴い支給される生命保険金や死亡退職金のうち、一定額を超える部分は「みなされた財産」として相続税の対象に含まれます。
生命保険金については、受取人が相続人である場合、法定相続人の数に応じて非課税限度額が設けられており、その限度額を超える部分のみ課税対象になります。
死亡退職金についても同様に、相続人が受け取る場合に一定額まで非課税とされ、その超過部分が相続税の計算上「みなされた財産」として加算されます。

一方で、相続税の課税対象から外れる「非課税財産」もあります。
代表的なものとして、墓地や墓石、仏壇や仏具などの祭祀財産、日常生活に通常必要な家財道具の一定範囲内の価値などが挙げられます。
また、相続人が受け取る生命保険金や死亡退職金のうち、法定相続人の数に応じた非課税限度額に収まる部分も非課税財産として扱われます。
ただし、高価な美術品や骨とう品などは祭祀財産や通常の家財とは認められない場合があるため、相続税の申告にあたっては、どこまでが非課税財産として扱われるかを慎重に確認する必要があります。

区分 内容 相続税上の取扱い
本来の相続財産 預貯金・不動産など 原則として全額課税対象
みなされた財産 生命保険金・死亡退職金 非課税限度額超過分が課税
非課税財産 墓地・仏壇・一定の家財 相続税の課税対象外


生前贈与と相続時精算課税が相続税に与える影響

まず、生前贈与には、毎年の贈与額から基礎控除額を差し引いて贈与税を計算する「暦年課税」と、一定の範囲までまとめて贈与を受け、相続時に精算する「相続時精算課税」の2つの仕組みがあります。
暦年課税は年間110万円までの基礎控除があり、超える部分に贈与税がかかります。
一方、相続時精算課税は、原則として60歳以上の父母や祖父母から18歳以上の子や孫への贈与について、累計2,500万円まで贈与税を軽減した上で、相続発生時に相続税で精算する制度です。
どちらを選択するかにより、将来の相続税額や資金移転の時期が大きく変わるため、制度の特徴と選択条件を正確に把握することが大切です。

次に、暦年課税による生前贈与が、相続税の課税価格へどのように加算されるかを確認しておく必要があります。
被相続人から相続や遺贈により財産を取得した人は、その被相続人から相続開始前7年以内に暦年課税による贈与を受けている場合、贈与を受けた時の価額を相続税の課税価格に加算することになります。
ただし、相続開始前3年を超える期間に受けた贈与については、加算対象額のうち総額100万円までは課税価格に加算しません。
なお、相続開始日が2024年以前の場合は、相続開始前3年以内の贈与のみが加算対象となるなど、相続開始時期により適用される加算期間が異なる点にも注意が必要です。

また、相続時精算課税を選択して贈与を受けた財産は、相続発生時に特別の扱いとなります。
具体的には、その贈与者が亡くなった時点で、これまでに相続時精算課税の適用を受けて贈与された財産の価額(贈与時の価額から基礎控除額を差し引いた残額)を、相続や遺贈により取得したその他の財産と合計し、相続税の課税価格に算入します。
その上で、相続時精算課税として既に納めた贈与税額は、計算した相続税額から控除されるため、二重に課税されることはありません。
このように、相続時精算課税を選択した場合は、贈与の段階では税負担が軽くなる一方で、最終的には相続税の中で精算される仕組みであることを理解しておくことが重要です。

項目 暦年課税 相続時精算課税
毎年の基礎控除 110万円まで非課税 110万円と特別控除
累計の非課税枠 年ごとにリセット 通算2,500万円まで
相続時の取扱い 一定期間内の贈与加算 贈与分を全額合算
既納贈与税の扱い 原則として別計算 相続税から控除

稲沢市での財産評価と相続人ごとの課税価格計算

相続税を計算するためには、まず遺産となる財産をどのような価額で評価するかを整理することが大切です。
国税庁の財産評価基本通達により、土地や建物、預貯金や有価証券といった財産の種類ごとに評価方法が定められています。
相続税法では原則として相続開始時の時価によるとされますが、実務では路線価や評価倍率表、固定資産税評価額などを用いて評価します。
まずは代表的な財産の評価方法を押さえておくと、後の課税価格の計算が理解しやすくなります。

土地については、国税庁が毎年公表する路線価図や評価倍率表を用いて評価する方法が基本とされています。
建物は、固定資産税評価額を基礎とする方法が一般的であり、居住用の区分所有建物など一部については補正率を用いる場合があります。
預貯金は相続開始日現在の残高が評価額となり、上場株式などの有価証券は相続開始日の終値や一定期間の平均額など、国税庁が示す方法に従って評価します。
このように、それぞれの財産の性質に応じた評価方法を選択することが重要です。

各相続人の課税価格を求める際は、相続や遺贈により取得した財産に、生命保険金や死亡退職金などの「みなされた財産」を加えます。
さらに、相続時精算課税の適用を受けた贈与財産や、相続開始前一定期間内の生前贈与財産を加算し、そこから葬式費用や被相続人の債務、非課税財産を控除して純資産額を算出します。
この純資産額に、相続開始前3年以内の贈与財産の価額などを加えたものが、各相続人の課税価格となります。
国税庁の相続税の計算の手順に沿って一つ一つ整理していくことが、正確な申告につながります。

財産の種類 主な評価方法 確認時の留意点
土地 路線価方式・倍率方式 路線価図と評価倍率表確認
建物 固定資産税評価額基準 最新の固定資産税評価額確認
預貯金 相続開始日現在残高 通帳や残高証明書確認
上場株式 相続開始日等の株価 終値か平均額の選択確認


稲沢市の相続人が押さえたい手続きと相談のポイント

まず、相続税の申告が必要かどうかを判断するためには、遺産の総額と「基礎控除額」を比較することが重要です。
相続税がかかる場合の基礎控除額は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」という算式で計算されます。
預貯金や土地建物、生命保険金など、相続税の対象となる財産を一度すべて書き出し、債務や葬式費用を差し引いた「正味の遺産額」がこの額を超えるかどうかを確認する必要があります。
判断に迷うときは、国税庁の情報を参考にしながら早めに検討を始めることが大切です。

次に、財産評価や課税価格の計算を進める際は、事前の資料準備が手続き全体の負担を大きく左右します。
不動産については登記事項証明書や固定資産税の課税明細書、預貯金については残高証明書、過去の贈与がある場合は贈与契約書や申告書の控えなどを整理しておくことが重要です。
また、相続開始前に被相続人から暦年課税による贈与を受けている場合、そのうち一定期間内の贈与は相続税の課税価格に加算されるため、時期と金額を把握しておかなければなりません。
相続時精算課税を選択していた財産がある場合は、その贈与時の価額を相続財産に加算して計算する点にも注意が必要です。

さらに、稲沢市で安心して相続税の申告や納税を進めるためには、どの段階で専門家に相談するかをあらかじめ意識しておくことが大切です。
相続税の対象となる財産の範囲が分からないときや、暦年課税による生前贈与や相続時精算課税適用財産の扱いに不安があるときは、申告期限まで時間的な余裕がある早い段階で相談することが望ましいです。
その際には、家族構成、財産の種類と概算額、過去の贈与の履歴などを簡潔な一覧にまとめておくと、相談がスムーズに進みます。
納税方法について延納や物納の検討が必要となる可能性もあるため、資金計画も含めて早めに見通しを立てておくと安心です。

確認したい項目 主なチェック内容 事前に準備する資料
申告要否の判定 正味遺産額と基礎控除額の比較 財産一覧表・債務と葬式費用の内訳
生前贈与の把握 加算対象期間内の贈与の有無と金額 贈与契約書・贈与税申告書控え
専門家への相談 申告期限までのスケジュール確認 家族構成図・財産と贈与の整理メモ

まとめ

相続・遺贈、みなされた財産や非課税財産、生前贈与や相続時精算課税の仕組みを正しく理解することは、相続税を無理なく納める第一歩です。
特に、稲沢市での財産評価と相続人ごとの課税価格の計算は複雑になりがちで、小さな見落としが税額や手続きに大きく影響します。
「自分の場合はいくら納税が必要なのか」「どこまでが課税対象なのか」を早めに確認し、迷う点は専門家に相談することで、家族の負担を軽くし、納税資金の準備も計画的に進められます。
当社では、稲沢市での相続に関するご不安やご質問にわかりやすく対応し、相続税申告まで丁寧にサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

”相続”おすすめ記事

  • 岩倉市の生前贈与の早期化は必要か?事業承継と遺留分の整理ポイントの画像

    岩倉市の生前贈与の早期化は必要か?事業承継と遺留分の整理ポイント

    相続

  • 岩倉市で相続対策を検討中の方へ!不公平を避ける遺言作成と相続人への配慮ポイントの画像

    岩倉市で相続対策を検討中の方へ!不公平を避ける遺言作成と相続人への配慮ポイント

    相続

  • 岩倉市の相続で10年以上前の贈与は?遺留分侵害額請求と事業承継対策の見直しポイントの画像

    岩倉市の相続で10年以上前の贈与は?遺留分侵害額請求と事業承継対策の見直しポイント

    相続

  • 岩倉市での相続人への生前贈与は要注意?10年より前でも遺留分計算に含まれる条件を解説の画像

    岩倉市での相続人への生前贈与は要注意?10年より前でも遺留分計算に含まれる条件を解説

    相続

  • 稲沢市で遺留分侵害額を考えるなら?注意点を押さえて不動産相続の不安を減らす方法の画像

    稲沢市で遺留分侵害額を考えるなら?注意点を押さえて不動産相続の不安を減らす方法

    相続

  • 稲沢市で遺留分侵害額請求を検討中の方へ!金銭請求権と旧遺留分減殺請求の違いを解説の画像

    稲沢市で遺留分侵害額請求を検討中の方へ!金銭請求権と旧遺留分減殺請求の違いを解説

    相続

もっと見る